高血圧は薬で治す!メインテートの成分の効果は

メインテートの成分はビソプロロールフマル酸塩です。β遮断薬やベータブロッカー、交感神経β受容体遮断薬などと呼ばれます。β受容体はアドレナリンの受容体ですが、ビソプロロール フマル酸塩はその働きを阻害するため心臓の保護に役立ちます。

アドレナリンは副腎髄質で分泌されるホルモンの一種です。神経節や脳神経系における神経伝達物質としての役割も果たします。血中に放出されると心拍数や血圧を上げ、瞳孔が開いて血糖値が高まります。心筋の収縮力を高め、血管を拡張します。交感神経を興奮させた状態にするのがアドレナリンの役割です。動物に危険が迫った場合など緊迫した状態で分泌され、状況に対応する反応を全身の器官で引き起こします。

ビソプロロールフマル酸塩はアドレナリンが過度に働くのを抑える効果があります。アドレナリンを受容するβ受容体は心筋や心臓刺激伝導系組織に多く存在します。また腎臓の傍糸球体細胞にも見られます。基本的にアドレナリンやノルアドレナリンによってβ受容体が刺激されると、心収縮力が増大し心拍数が増えます。

ビソプロロールフマル酸塩はβ受容体の働きを競合的に阻害し、アドレナリンが心筋やペースメーカー細胞を増強する効果を遮断します。その結果として心筋の収縮力が弱くなり、心拍数も減少することになります。心筋梗塞などの虚血性心疾患の治療や予防を行なう場合にビソプロロールフマル酸塩を使用すると、心収縮力が弱まり心拍数が減少します。心筋の酸素と栄養素の要求量が低下し、心不全を未然に防ぐことができます

ビソプロロールフマル酸塩は脂溶性が低く水溶性があります。水溶性があると薬剤が中枢まで届きづらくなりますが、脂溶性の医薬品と比較して中枢神経の副作用を抑えることができます。ビソプロロールフマル酸塩を服用すると9割が吸収されます。半減期はおよそ10時間から12時間です。排泄は腎臓と肝臓からほぼ半分ずつ行われます。

メインテートを服用することで発症する副作用は様々です。重篤なものには心不全や完全房室ブロック、高度徐脈、洞不全症候群があります。服用した患者の5%以上に発症するとされるのは徐脈やめまい、立ちくらみ、尿酸上昇、クレアチニン上昇、呼吸困難、倦怠感などです。ビソプロロールフマル酸塩を過量投与した場合には疲労や低血圧、低血糖、気管支けいれん、徐脈などが見られます。

メインテートは心不全や狭心症などの治療に有効ですが、服用が禁忌とされる場合があります。妊婦の他にも洞不全症候群や心原性ショック、糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシス、肺高血圧による右心不全などの患者は服用できないので注意が必要です。